親不知抜歯録


もう2ヶ月近く前の事ですが、二子玉川駅前にあるパン屋さんで、フランスパンなんぞ買って、いつものように事務所で貪り食べていたわけです。

その後、打ち合わせなんかで外出したんだが、なんだか奥歯が疼きます。

打ち合わせが終わって事務所に帰ってくる頃には、疼きが明らかな痛みと変わり、これはマズイような気がするという事で、速攻で事務所の近所の歯医者へIN。

で、診てもらった所、虫歯ではないが親不知があって、そこが炎症を起こしているようだと。

その炎症部分にフランスパンの硬い耳が突き刺さってしまったようです。

 

とりあえず、その日は抗炎症剤とかを貰って、帰宅したんだが、後日、再度その歯医者に行ったら、やっぱ抜歯した方が良いとの診察。

で、レントゲンを見ると、完全に埋没していて、ここじゃできないので、昭和大学歯科病院を紹介してもらった。

手術で抜き取るが、結構深い場所にあるので、切開して歯を切ったり砕いたりしながら取るようになるかなぁとか、恐ろしいフレーズを聞かされる。

とりあえず手術費用は保険が効くとの事で、紹介状を書いてもらい、翌月に昭和大学歯科病院へ向かったのだった。

 

北千束にある昭和大学歯科病院は、建物まるごと歯医者という感じで、設備がすごい。

とりあえず、その設備だけで何か安心させるオーラがあります。

ただ、大学病院なので学生らしき人達が多く、医者の佇まいが明らかに若い。

 

で、ここでもレントゲンを撮って、やっぱり手術するのがベストとか言われる。

痛んだのは右下の親知らずだったんだが、左下にもあるので、ついでに抜いてもらう事にした。

まぁいつか抜くんだし、一度にやったほうがいいだろうという安易な、極めて安直な考えだったが、終わった今思うと、やっぱ

 

片方だけにしておけば良かった。(T_T)

 

と思っております。

術後数日はかなり痛むのでロキソニンが手放せないようになったんだが、何が大変って食事です。

片方だけだったら、反対側の奥歯で噛むこともできるんだが、両方となるとそれも出来ません。

医者は奥歯は使わずに食べて下さいとか言うが、やってみると結構大変で、無意識のうちに奥歯で噛もうとしてしまうので、マジでうどんも食えないようになってしまった。

術後の1週間はお粥と雑炊だけを食べてた感じです。

 

で、手術の日程も決まって、今回は全身麻酔で行なうとの事。

意識が無いので、当然痛みも無いし、知らぬ間に終わるとの事。

ただ、それなりのリスクがあるという説明が懇々と続きます。

なぜかHIVとか梅毒とかの血液検査を受けさせられる。

心電図や肺活量なんかも調べたり、万が一の時は輸血する必要があるんだが、完全に安全というわけじゃないらしく、現在の医学では未発見のウィルスが混入したりして、感染する可能性もゼロではないとか。

この時点では、奥歯の痛みも皆無で、ここまでのリスクを負って手術する必要があるのだろうかという考えが頭をかすめるようになる。

ただもう引き返せない感じで、日程も決まり、悶々とした気持ちのまま手術当日を迎えました。

 

手術当日は朝の8:30とかに病院へ到着し、そのまま入院。

10時から手術との事で、慌ただしく準備が進みます。

なんか麻酔医とか、担当医とかいろいろな人が来て、

 

「大丈夫だから、リラックスして。」

 

と、言ってくれるが、その言葉で血圧が上がる。

手術と言っても、言ってみれば歯を抜くだけなので、着てきた普段着のままで行なうのかと思っていたが、手術着に着替えるとの事。

これが初めてだったんだが、前開きで深緑色をした、ドラマとかで良く見るやつを着るように言われる。

しかも、下着は全て脱いで、おむつのようなものを売店で買ってきて履くように言われる。

お、おれ、歯の手術するんだよな?そうだよな?何が起きてるんだ?

という感じで、理由を聞くと、手術中に何か起きて、下着を脱がす必要がある場合に、すぐに脱がす事ができるようにとの事。

実際、手術後にトイレに行ったんだが、お尻を拭いたらヌルっとしていて、あー痛み止めの座薬突っ込まれたのかと。

あの若い医者連中に俺の○☓▼■☓が見られてしまったのかと。(T_T)

また、長時間同じ姿勢でいるとエコノミー症候群のような症状になる可能性があるとの事で、ストッキングを履かされます。

かなりキツキツな感じだが、自転車のレーパンで慣れているので、これはあまり抵抗が無かった。

 

で、そろそろ行きましょうかという感じで、看護師に誘われ、手術室へ歩いてむかいます。

部屋に入ると、既に数名の方々が忙しく準備をしていて、少し緊張。

で、狭いベッドのような手術台に寝かされて、すぐに酸素マスクのようなものを顔に当てられます。

左手の甲には針が刺されて、静脈麻酔?

で、全身麻酔というのは初めてで、ウツラウツラと眠くなるのかなと思っていた。

しかし、一向に眠くならない。

深呼吸してーとか言われて、必死に深呼吸するんだが、全く眠くならない。

そうこうしていると、医者とかいろいろ集まってきて、今にも始めます的な雰囲気に。

こりゃやばい、

全然眠くないぞ!、

俺はまだ意識がある!そうだ!ここで下手に目を瞑ったら寝たと思われて手術が始まってしまう!

なので意地でも目を開けたままにするぞ!

俺は寝てない!寝るまで寝るものかぁぁぁぁ…。

 

と思ってたら、「はいー、終わりましたよー。」という看護師の声で目が覚めた。

正直、何が起きたのか分からなくなる。

と同時に、顎全体に鈍い痛みが。

あー、終わったのかーという感じで、寝たまま病室まで運ばれていきました。

 

で、とりあえず喉に激しい痛みが。

鼻から管を入れたようで、出血したのか鼻をかむと血が混じって痰のようなものが大量に出てきます。

しかも、唾液が飲み込めずに溜まりっぱなし、鼻に詰まった鼻水が鼻呼吸を塞いで、軽く窒息するかと思った。

たまらずに唾液を吐き出すが、まだ起き上がる事ができないため、顔を横に向けてダラダラと垂れ流すという、ここ最近経験してないレベルの無様な姿を晒してしまう。

 

そんな感じで、2時間ほど経過。

麻酔も切れてきて、顎がかなり痛みます。

と同時におたふくかぜのように腫れてきて、顎が無くなり、ほぼ四角形な輪郭に。

顎も開かないので、病院食を夜に頂いたんだが、ほぼ流動食だったのに食べるのにかなり苦労した。

PCも使えないので、退屈なまま夜を迎え、深夜にかなり痛みだして、たまらずナースコール。

ロキソニンを貰って、何とか寝ることができた。

余談だが、ここの昭和大学歯科病院は病室に専用のテレビがあって、金払ってカードを買うと見ることができる。

しかし、イヤホン必須なため、もし入院する人がいたら「テレビなんて見ないし。」という人でも持参した方がいいぞ!

俺はテレビは見なかったが、youtube見たくてもイヤホン無くて、かなり退屈したのだ。

 

で、翌日には普通に歩きまわる事ができるようになり、顔はパンパンに腫れているが、とりあえず退院した。

帰りに事務所でも寄って、仕事して行こうかと思ったが、やめた。こんな時くらい休んでもバチは当たらんだろう。

 

抜歯した歯はビニールの袋に入れられていて貰ってきたんだが、見事に成長していて、こんなのが顎の中に隠れていたのかと。

まぁだからと言って抜いてよかったという感じでも無いんですが。

抜いた親知らずは、顎にある神経に皮一枚で接していて、手術でその神経を傷つけると麻痺が残るという話だったんだが、とりあえず大丈夫みたいで安心した。

90%の確率で麻痺が残るという話だったんだが、それほど難しい手術じゃなかったのか、それとも執刀医の腕が良かったのか、謎である。

 

そんなこんなで現在は、術後3週間程度が経っているが、本来抜いたほうが良いと言われていた右下の親知らずについては、ほぼ痛みが無くなりつつある。

まだ食事で普通に奥歯で噛もうとすると、痛みがあるが我慢できない程ではなくなった。

対して、本来抜くはずではなく、勢いで抜歯を決めた左下の親知らずについては、まだまだ痛みがあって、2mm程度の穴が開いているんだが、デンタルミラーで見ると血餅が見えている。

まだまだ普通に噛むことはできない。

 

で、食べたものとか、普通に詰まったりするので、虫歯にならないかと不安です。

毎週、そのゴミ掃除的な感じで病院には通っているんだが、早く完治しないかなと。

今は焼き肉とかナッツとか普通に食べられた時の健康な歯が、いかに有難い存在だったかと身にしみております。

 

で、ここまで書いてきてこんな事を言うのもなんだが、正直

 

親知らずの抜歯は、今痛くないならオススメしない!!

 

という感じですな。犠牲になるものが多い。

ただ、おじいちゃんになってから親知らずで苦しむリスクが無くなったというだけかなと。

まぁ、それが一番なんですが…。

 

以上、まだ終わってないが親知らずの抜歯録でした。

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