【読んでみた】優雅な肉体が最高の復讐である。

Posted by yonezo in 書評 | Leave a comment
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俳優、タレント、サックスプレーヤー、モデル、武田真治さんの本。

別にファンだったわけでもなく、表紙の肉体美に萌えたわけでもないんですが、本のタイトルと、amazonのレビューで

「筋トレのテクニックではなくて、精神論」みたいな記述があったので、読んでみた。

おじさんにとっては、もう筋トレのテクニックとか見飽きてしまっているのです。

 

最近、自転車もサボりがちで身体がたるんで来ていたので、何とかしないとと思っていたのは事実。

カールおじさんのCM見たのもきっかけだったろうか。ちょっと憶えてないんだが、そんな感じで何となく読んでみたのです。

武田真治さんの肉体は、まぁ本にするくらいなので相当に美しいです。

ただ、本を読んでビックリしたのは、私と同い年だという事。

少し年下だと思っていましたよ。なんという違い!!

 

本の中ではトレーニング論だけではなく、これまでの生い立ちや人生観なんかの文章もあるのですが、これが何かしっくり来るというか、

あぁ、同じ時代を生きてきたんだなぁと思わせてくれて、同じ40代の男性として共感できる部分が多い。

 

先日読んだヒロミさんの本にも共通するんだけど、

楽な道はあって、選択も自由だが、やっぱりキツイ思いをしないと身体は締まらない。

とか、そうすることで人生をもっと楽しむことが出来る。みたいな。

読んでいて、肩肘張らない、とても大人の余裕というのを感じる文章です。

 

今まで自転車の練習なんかやるにしても、追い込んだり食事にも気を使ったり毎日体重測ったり、別にそんなに早く走れるわけでもないのに、変にかっこつけて拘ったりしてた部分があった。

そんなもんだから、一旦何かの理由で止めてしまうと、どうしても

やらない理由を探してしまって、結局再起動できない。

たとえ始めることが出来たとしても、ノルマを決めたりしてキツイもんだから、いつの間にか

やめる理由を探している自分がいる。

そんな事を続けていると、やっぱり自分は長続きしないダメな人間なんだと考えてしまうループだった。

 

でも、この本を読んで、その考え方がいくらか変わったような気がする。

まず、体重なんて毎日測らなくなった。

考えてみると、たとえダイエットしようと思ったとしても、

体重を減らす事が目的なのか?いや、自分の身体のコンディションを整えたり、見た目を美しくしたり、性能を向上させる事が目的なんだ。

と思うようになった。でも、これは正論だと思う。

体重がたとえ増えていたとしても、性能が上がればそれでいい。

 

体重を測る事によって、一喜一憂するとして、それって自分にとっては何のプラスにもならないと気づいたのだ。

もし、運動して体重が減っていたとしても、「あぁ良かった、これでビールが飲める。」となってしまうし、

運動したにもかかわらず体重が増えていたら「なんだ、やっぱりダイエットなんて無理なんだ。」となってしまっていた。

 

運動の成果を体重に求める事が、そもそも間違っている。

 

今では、そう考えていて、体重とか体脂肪とか全然測らなくなった。

その結果、自転車も楽しくできる。追い込む事もやめて、これ以上やると仕事に支障が出るなと思ったらたとえ30分しか乗ってなくても止める事ができるようになった。

そして、筋トレも、今まではバランス良く、腹筋、背筋、腕に脚に…と、やらなければダメだと思っていたけど、

とりあえず腕立てだけでもいいんじゃないか?と思えるようになった。

武田真治さんも本の中で言っているが、「とりあえず、始めてみる事が大事」なのだ。

基本的には走ることとベンチプレスだけで、あの身体を作り上げたらしい。人間の身体って不思議だ。

 

キツイ腹筋運動とか、もう大嫌いなんだが、腹筋が割れる(割れて見える)のは、別に腹筋が鍛えられたからではなく、その上の脂肪が減ったから見えてきただけだという事に気付かせてくれたのも収穫だった。

という訳で、本を読んだ後、即効でニトリへ行って、プッシュアップバー買ってきたよ。

amazonでも探したけど、このニトリの奴が最安だったんで。

 

そして、日々、ノルマを決めるでもなく続けております。

本の中でも書かれているけど、「男たるもの、日々筋肉痛が無いなんて不甲斐ない。」みたいな記述があり(ちょっと違うかもだが)、やけに共感しちゃったので、そんな事を考えながら腕立てしてますw

おかげで、ほんの少しだけ変わってきたかなーと感じます。筋肉痛があって張ってる感覚は、確かに気持ち良いですよね。

 

キャンプも自転車も筋トレも仕事も、「雑ではないが余裕を持って」取り組んで行こうって思わせてくれた良書でした。

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