【苦行か】東京ディズニーランド【奴隷か】

Posted by yonezo in 日記 | 10 Comments
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2014-12-13 11.58.30

久しぶりに行ってきたので日記。

土曜日だと言うのに朝6時に起きて出発。首都高はほどほどに混んでて少し時間がかかったけど特にイライラも無く到着。すでに駐車場には大量のクルマが停まっていて、うんざりな気分がぶわーっと広がってきます。

1デーパスポートとかいう商品は総額21600円とかだった。どんだけコストがかかってどんな利益率なのか知らんが、あまりにもボッタクリ。

ディズニーファンとかがこの日記を万が一読むかも知れないが、批判覚悟で言いますが、

ボッタクリにもほどがある。

 

で、もうこの時点で覚悟を決める。

ここは一生懸命に働いて稼いだ金を払って人混みの中を彷徨い、長蛇の列に並ぶために来たのだと。

間違ってもアトラクションを楽しむためとか食事に舌鼓を打つために来たという考えは捨て去るのだ。

そうでもしないと、精神が崩壊しかねない。

 

で、入場したのが10時過ぎだったんだが、既にものすごい来場者インフレ状態。

場所によってはまともに歩けず、人にぶつかりまくり、背の低い息子とかは手をつないでないと見失ってしまう。

というか、自分が一時的に迷子になってしまうほど。

 

で、最初に並んだのは、スターツアーズってやつだった。

80分待ちとの事で、並び甲斐のあるアトラクションだ。

 

まだこの時は日も差して暖かくて、体力もあって普通に待つことができた。

で、並んでいる間に嫁さんがバズスターライトのファストパスをゲット。

きっちり80分並んで、スターツアーズ搭乗。子供たちは喜んだみたいです。

所要時間は5分程度でしょうか。

 

で、外に出て再度さまよい歩きます。

とりあえずって感じで、コーヒーカップにライド。

ここは30分くらいだったかな。つかコーヒーカップで30分待ちってのも考えてみると異常だと思うんだが…。

みんなで狭いコーヒーカップに乗り込んで、子供たちとグイグイ回して、俺と嫁で一気に気持ち悪くなる。

食後だったら吐いてたねと子供。

 

気を取り直して次のアトラクションへ…と思ったがこの時点で既に昼過ぎ。徐々に「何しに来たんだっけ…そうそう、並びに来たんだった!」と考えつつ、食事タイム。

薄暗いレストランに並ぶこと60分。

私と嫁はハンバーグセット、娘はチキンドリア、息子はお子様ランチ的なもの。総額5000円~6000円くらい。

ハンバーグセットのライスの少なさに驚愕しつつ、腹8分目に収める量は納得です。満腹にさせてアトラクションで吐かれたらたまらんもんね。

 

で、子供たちは全然足りないって事で、ポップコーンの行列に並びます。

アトラクションの行列に比べてポップコーンの行列は短くて、20分から30分程度しかありません。

苦行を楽しめそうもないので、私は近くの花壇の縁に腰掛けて待っていました。

すると、近くに座っていた人がポップコーンを大量にこぼしたらしく、鳩が大挙して来襲。

すぐに掃除人が来て散乱したポップコーンを掃除してました。

 

ポップコーンを頬張りながら、更に彷徨う。

息子が船に乗りたいというので、大型客船のようなのに乗ります。これは10分程度で乗れた。

ただぐるっと水路を周るだけだけど、景色も良いしイイね。もう少し長い時間乗れていたらもっと良い。

 

次は娘がシンデレラ城に行きたいというので、向かう。

そこに何があるのか知らないが、40分待ちとの事で、娘が並ぶのが嫌と難色を示して退散。つか、並ぶために来てんのに並ぶのが嫌ってどういう事だと。

どこに行っても並ぶんだと言い聞かせ、次に並んだのが怒涛の120分待ちを誇るホーンテッドマンション。

この時点で15時です、私は「これは並び甲斐があるぜ!」って感じで、これにしようと言うが娘は「120分って長すぎる!」と。

で、嫁と娘は60分程度の待ち時間のピーターパンに行き、どうしてもホーンテッドマンションが言いという息子と私は並び続ける事に。

 

120分待ちの行列に息子と二人で並ぶというのは、様々なリスクがあります。

第一に、トイレ。

最悪、あとちょっとで入場という所で、トイレに行きたいと言われたら、今まで待った時間を捨てて行列を抜け、トイレに行くしかありません。

事前にトイレに行っていたとしても、120分という待ち時間に対しては全く安心という感じではないですね。

そして、この時期に120分も並んだら、寒さと疲労で体調を崩す可能性もある。

まぁ考え始めたらもう何もできない、盲目のまま突き進むそれが東京ディズニーランドです。それでもいいかという感じで、並びます。

予想外に息子は不満も言わず、日も暮れてくる中、遊びながらだが並んでいました。

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しかし、あとちょっとという所で不安的中。トイレに行きたいと言い出したので、嫁にSOSを送り列を抜けださせて連れて行ってもらった。

ただ、抜けた途端に突如進みだす行列。

あっという間にゲートを通って中へ入ってしまった。

とりあえずゲートのそばで抜かしていく人達を眺めながら息子を待つと、一人でやってきました。

やっとホーンテッドマンションに入れるね!という事で、中に入ると、狭い部屋にすし詰めで押し込まれ、これはなんなんだろう?という考えが頭をもたげ始める。

なんか説明が流れてたが、全然聞いてなかったです。

アウシュビッツのガス室送りな雰囲気だなぁとか考えつつ、薄暗い中を進みます。

薄暗くてあまり顔も見えないためか、隣にいた子供が俺を母親だと勘違いしたのか上着のポケットに突っ込んでいた腕に手を回してくる。

薄暗い中、俺の顔を見て「あれ?」みたいな顔をして、手を放していたw

それくらい薄暗く、すし詰めだったという事です。

カートに乗り込んで、さぁどんな楽しいアトラクションなんだろう!?と正直120分も並んだわけですから、並ぶために東京ディズニーランドに来ているとは言え、期待が高まります。

感想としては、イッツ・ア・スモールワールドの怖い版?

これもあっという間に終了し、立体幽霊が見れた時に息子が喜んでたくらいで、全く怖くもなくカートから下車。

「120分も並んだのにこれじゃ全然つまらない!」と息子が泣き叫ばないか、それのほうが怖かったくらいです。

 

外にでると既に真っ暗で、急いで嫁娘と合流。向こうは出来るだけ短時間の待ち時間のアトラクションを選択して、いろいろと行ったみたいでした。

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待ち時間がーと言っていたシンデレラ城にも行ったとの事で、本当は行きたかったという息子が地団駄を踏んでいた。

 

もうそろそろ帰る時間という事もあり、ようやくファストパスの出番です。

80分待ちの行列を尻目に、悠然とファストパス用ゲートから乗り込む。

東京ディズニーランドに並ぶために来たというのに、なんだか味気ない感じがしたが、私以外の家族は喜んでいた。

バズスターライトが一番楽しかったかな。

 

で、お土産買って帰ろうという話しになって、嫁がお菓子的なものを買いたいというので、売店へ。

ここも大混雑。

人はぶつかりまくり、棚には乱雑に置かれた商品が、数少なく置かれている。

 

外で待つこと数十分。ようやく出てきた頃には、息子はベンチで寝てしまっていた。

私の脚は冷えと疲労で痛みまくり。

首都高が混んでなくて良かった。

 

帰り道、嫁に言いました。

「もう俺はディズニーランドには行かない。でも家族が行くのは止めないから行って来なさい。送り迎えだけするから、遊んでいる間は俺はどっかで時間潰してるから。」

嫁は納得したようだった。

まぁここまで「東京ディズニーランドには彷徨ため並ぶために行くものだ」と言ってきたが、正直なところ、並んでいる間に考えていたのは

稼いだお金に申し訳無いという事だった。

国民経済のためには無駄遣いも大事という経済学的なテーマはこの際どうでもいい。何というか単純に、せっかく働いて稼いだお金に対して、こんな遣い方をしてしまって「本当に申し訳ない」という気分だった。

8時間近くいたうちの多分、7時間は歩いているか待っているかの時間だ。

ファストパスを有効に使って手際よく周ればもっと効率よく楽しめるという声も聞こえてきそうだが、全員がそうしたらどうなるか?

子供が楽しんでるんだからいいじゃん、自分が行かなければいいだけじゃんという批判も聞こえるが、私は自分の子供には逆にこう言いたい。

「ここがどういう場所か、ここに来てお金を使っている人達がどういう人なのか、お金というものはどう使うべきかよく考えろ。」

考えた結果、それでも来たい楽しいというのなら、それはそれで問題無いと思う。

彷徨うのも待つのも大金を支払うのも、アトラクションのため、ディズニーランドという場所にいるためには受け入れられるという事だろう。

まぁソレ以前に「お前が買っているものや支払っている全てが合理的な消費なのか?」と問われたらぐうの音も出ませんが。

 

パスの代金、食事、ポップコーンにお土産に交通費で3,4万の消費はきっとこの国の経済を僅かながらでも潤すだろうという言い訳を胸に…。

 

もう二度と行かねぇ。と今回も誓ったのであった。(完

(T_T)

2014-12-13 18.11.58

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