渋谷の街を歩いていると本当にこの街は若者の街だなと思う。
平日の昼間だと言うのに制服を着た女子高生やタバコをふかしている茶髪の学生服がそこら中に彷徨っている。
無言でノロノロと歩いていて邪魔ったらありゃしない。
彼らは学校に行っているのだろうか?
ワシだって高校の時はよく授業をサボって多摩川の土手で友達とタバコ吸ったり昼寝したりしてたが、渋谷や新宿なんかの繁華街には行こうなんて思わなかった。
せっかく窮屈な授業から逃れてきたのにわざわざ人ごみの中に入っていくなんて具の骨頂だったな。
いったい彼らは何しに来てるんだろう?
平日の昼間から援助交際の相手でも探しているんだろうか?
最近はニュースなんかでもダイレクトに援助交際の話題を取り上げることが少なくなったような気がする。
日本人はもうこんな堕落したニュースに飽きてしまったのだろうか?
しかし、そうしてる間にも性行動の低年齢化は進んで現在では中学生さえも援助交際と称して自らの身体を売っているらしい。
見るからにスケベそうな金髪・メイクばっちりの女子高生は援助交際市場では価値が低いそうである。
普通の格好した女子高生が好まれるので本当に援助交際でバリバリ稼いでいる女の子達はあえて黒髪で真面目な女子高生ファッションを見に纏っている。
戦後アメリカから輸入された資本主義社会の犠牲者だと思わざるを得ない。
ブランドを身に纏い、好きな男に貢ぎ、夢も希望も持てない己の欲求をモノで満たすために金を求めてる。
携帯に月10万も使う高校生がいるらしい。
普通のバイトじゃとてもそんな金額は払えないからよほど家庭の経済状況に恵まれた若者でなければそんな大金は払えない。
払えなければ我慢するというのが普通の感覚なのだが、彼らは「もっと効率の良い短時間で沢山稼げるバイトは無いか?」と考えて、その末に行き着くのが援助交際やドラッグの売買だ。
実際に出会った事や目にしたことは無いが、彼女達の性衝動は俗に言う「サル並」とかそういう次元ではなくなっている。
年中無休でセックスを求め、誰とでも性交渉を持つ。
好きな男に浮気されたくないからと金を貢いで言われるがままに裸になる。
高校生同士などの場合、金が無くホテル代を払えないので公衆便所や階段の踊り場、酷いのはプリクラの中でもセックスをするらしい。
当然シャワーなんて浴びないから雑菌だらけの性器同士を擦り合わせる事になる。
驚いたのだが、最近の10代の女性は好きな男に嫌われたくないから嫌だと思ってても不潔なままの性器をフェラチオするという。
言われるがままにアナルセックスも許容する。
好きな男に嫌われたくないから?
男も女も完全にモラルが崩壊しているよ。
こんな状況で性病が蔓延しない方がおかしい。
厚生省性感染症センチネル・サーベイランス研究班の報告によるとクラミジア患者の数は90年代に入って急増しているとの事。
90年には男性の感染患者数は98人だったのに対し99年には112人。
一方、女性は90年には102人だったのが99年には256人と倍増している。
※共に10万人当たりの人数
症状が出ないために放置されている「無症状感染」というのも存在するので実際は全国で100万人はいると言われている。
そして圧倒的に10代20代の若者がその保菌者だそうだ。
クラミジアについで多いのが淋病でこちらも95年から99年にかけて倍増している。
95年には男性で65人だったのが99年には127人。
女性では11人から29人といった具合だ。
今までの治療薬に耐性を示す淋菌も出現しているため感染者数が増えているという状況も聞いていて悲しくなる。
性病の中には一目見てそれだと分かるようなモノも存在する。
性器の周りが爛れていたり、明らかにそれと疑われるような臭いを発するものもある。
だが、「汚ギャル」に代表されるような清潔感を喪失した若者にとってはそれも大して気にならないのかもしれない。
この「汚ギャル」もその神経を疑いたくなるが、それに至る過程を聞いて「そうだったのか。」と思ってしまった。
彼女達はファッションで不潔にしているのかと思ってたが、実際は家を飛び出して友達の家を泊まり続けるうちに身体を洗う事が面倒になり、下着も洗えないから何日も同じ下着を履き続けそうなってしまうそうだ。
そして、そんな「汚ギャル」をナンパして平気でセックスに持ち込もうとする男が居る。
もう全然理解できない。
10代の若者ってこんなに馬鹿なのかと思うような事も聞く。
テストの成績とか進学率とか漢字が読めないとか総理大臣の名前を知らないとかそういう事ではない。
まさに「性行動」についてのモラルについてだ。
よく話題にされるのが堕胎の低年齢化・増加する届け出件数について。
とにかく彼らは避妊をしない。
セックスがファッションと化しているのでコンドームを装着する事に面倒臭さを感じるらしい。
特定の人とセックスをする、尚且つ相手が自分以外の人とセックスをしていない環境ならまだ分かる。
しかし実際は初対面の人と平気で性交渉を重ね、カラオケボックスで乱交するという滅茶苦茶ぶりだ。
「ダサいから。」という理由で中出し。
「気持ちいいから。」という理由で中出し。
「好きな男には断れないから。」という理由で中出し。
結局、妊娠して親と共に産婦人科を訪れる事になるのだ。
中には便秘だと思い続けて妊娠6ヶ月から7ヶ月になってようやく産婦人科を訪れる人もいるらしい。
こうなるともう中絶は出来ない。
運良く早期に気付いて中絶出来たとしても「子供が出来れば彼がずっと一緒にいてくれるようになる。」と言って、あえて産む人もいるらしい。
何だかそんな話を知ると現代の若者って資本主義に翻弄され、バブルによって崩壊した価値観に翻弄され、とことん自らのモラルを捨て去ってしまったという感じが拭えなくなる。
こんな状況を作り出したのは誰なのか?
社会が悪いのか、それとも高度経済成長に乗りバブルに狂った大人達が悪いのか。
ワシが本当に大人だと自負するのなら、現代の若者や子供達に何を残せるのかを真剣に考えなければならない。
「自分さえ良ければイイ。」という中途半端な個人主義は確実に国を滅ぼす。
中国を見てみろ、毛沢東の文革・鄧小平の開放政策と来てあれだけの歴史を誇る民族がいとも簡単に世界最低の非常識国家に堕落してしまっている。
ワシはこれから何を残せるだろう。
受け継ぐべきもの、受け継がなければならない価値というモノがワシの中のどこかにまだあるはずだ。
金もいらない、地位も名誉もいらない、そんな捨て身の人間ほど恐いものはない(西郷隆盛)
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