もう長い事争っていた裁判。
ようやく決着がついたようで、結果はクロ。
「貰った肉食べたら、それに含まれていた。」という言い訳は聞き入られなかったようです。
しかし。
陽性反応が出たという判定の数字。
尿サンプル1ミリリットル中に50ピコグラム(=0,00000000005グラム)
超微量です。
聞いた時に思ったのは
この程度の量を摂取して、果たしてドーピングと言えるほどの効果は期待できるんだろうか?
検査技術が発達した事によって、一昔前までは検知できなかった超微量の薬物が検知できるようになって、
今までは問題無しと思われていた食事・食材なども摂取できなくなるんじゃないか?
つか、究極には、全選手がドーピング違反になりかねないという…。
で、このクレンブテロールが汚染された牛肉から体内に入ったという主張。
これもあながち嘘とも言い切れず、タイミングよくこんな本を読んでいたので、コンタドールは本当はシロなんじゃ…と思ったのでした。
食の大量消費に伴う薬物汚染はかなり深刻で、効率を求めすぎて今では汚染されていない食材を探すほうが難しいという時代になっているようです。
そういう背景を考えると、今回のコンタドールのような超微量での薬物反応→有罪でキャリア抹殺というのは、今後も続々と出てきそうな気がします。
UCIもドーピングについて厳格に対処するのは良いと思うのですが、今回の判決はヘンテコルールを押し付ける悪いイメージを更に増幅させるニュースでした。
ドーピングは悪、というのは重々承知ですが、今回ばかりは個人的にコンタドールの主張を信じたいです。
ツイッターとかを見ていても、「裁判の結果そうなったんだから仕方が無い。」的なつぶやきが多くて驚きました。
裁判の結果や法律が絶対に正しいとは思っていないし、結果がそうだから仕方が無い、とも思わない。
つか、もうUCIとかどうにかならんものですかね。