先週木曜日。
転勤のため今日でお別れという嫁の友人夫婦と家で一杯やろうという話になり早めに仕事を切り上げて帰る事にした。
夕方だったので事務所を出る時には明るかったのだが、少し走ると薄暗くなってきたので、ライトを点けようと思った。
通勤用自転車のライトは、今考えると「なんの意味があるんだ!?」という感じだが、前輪ホイールのハブの所に付けていた。
当然ですが、走行中は手が届きません。
普段は、走る前に点けるんだが面倒だったので走りながらつま先を伸ばして…。
と思った瞬間、スポークが靴を巻き込んで前輪ロックのフルブレーキング状態に。
そのまま受け身を取る余裕も無く、前傾姿勢のまま顔面から地面へダイブ。
顔面の右側をしこたま打ち付けた。
顎は擦過傷となり、鼻からはボタボタと流血。
右目は開かずに、今までの転倒事故とは次元が違うと覚った。
幸いにして車は走ってなくて、他の歩行者なども巻き込まなかった。
ただ、人通りは多くて痛みと同じくらい恥ずかしさが。
急いで立ち上がろうとしたが、靴が前輪とフォークに挟まって中々取れない。
力任せに引っ張って歩道に上がって、iPhoneで自分の顔を写してみると、見事に腫れ上がっていた。
ティッシュも何も無くて、グローブで鼻血を吹きながら事務所へ戻る。
前輪は歪んでしまって、乗ることができない。なので歩き。
ようやく事務所に帰り、嫁に電話。迎えに来てもらうようお願い。
とりあえず、顔の傷口を洗う。
鼻血も止まったが、鼻の中に溜まった血をかもうとしたら、眼球に激痛。
こりゃヤバイと思い、やめてティッシュで拭くだけにした。
ほどなくして嫁が到着。
車で家に帰るが、途中から激しい頭痛が襲ってきた。
帰ってくると、娘が私の顔を見るなり号泣。
面倒クサがった代償の大きさに激しく後悔する。
頭痛が酷くなってきたのでまたまたこりゃヤバイと思い、近所の大学病院の救急センターへ。
CTなど撮られて、診察の結果は眼窩底骨折。
眼球が入っている骨のくぼみの下側が、激突した圧力でパキっと下側へ折れている模様。
とりあえず鎮痛剤で痛みは和らいだが、右目を動かすと痛む、二重に見える。
今日はこの状態で様子を見るが、また明日来るようにと予約を入れられる。
ひょっとしたら手術が必要とか言われ、目の下の骨を治す手術とか怖すぎで正直ビビりました。
※目の下を切って、そこから差し込んで骨を持ち上げて治すとか
翌日、再度病院へ。
違う医師だったが、この人も手術が必要かもと言う。
とりあえず眼球運動をしなさいと言われた。
そして、花粉症の時期にも関わらず鼻を噛んではいけないと念を押される。
折れた部分に空気が入って空間ができてしまい、膿が溜まって最悪失明するとか脅される。
とりあえず今年は去年やったレーザーのおかげか、ほとんど症状が出ないので良かった…。
顎その他の傷は軟膏をたっぷり塗りなさいと言われたが、処方箋には無かった…。
で、この日は眼科で検査するように言われ、同じフロアにある眼科へ。
いろいろと検査を受けて、痛みをこらえて眼球を動かしたせいか、ものすごく疲れた。
3時間くらい眼科にいただろうか。
結果、眼圧、視力、出血など特に問題はなし。
ただ、右目の運動範囲が狭くなっていて、やはり折れた骨に筋肉が挟まれているからだろうと眼科の医師。
憂鬱な気持ちで帰宅した。
翌日の日曜日は富士ヒルクライムのエントリー日だったが、こんなんなので諦めた。
万が一手術とかになったら無駄になるし、それ以外にも5月には海外への出張も予定されているので、そもそも出れないなと思っていたのだ。
まぁ、今年は赤城山にかけるという事で2000人待ちとかのエントリー画面を横目に見つつ、家で過ごした。
軟膏が処方されてないので病院へ電話すると、休日だが処方するので来てくれと。
とりあえず近所なので行くと、すぐに診てくれて薬も出てきた。
この軟膏がものすごく優秀で、塗り直す度に治っている気がする。
家族も顔を見る度に、治ってきてると言ってくれる。
ゲンタマイシン硫酸塩軟膏。オススメです。
月曜日、今日だが再度病院へ。
また眼球の運動範囲のテスト。やはり上側を見ると二重に見えるしクラっとする。
骨折しているのは間違いないようで、手術するのが早く治す方法なのは違いないがどうするかと聞かれ、ビビっている私は「ここはやはり様子見で。」と即答。
医師も快諾してくれて、また22日木曜日に経過を診てもらう事に。
それまで、眼球のリハビリを行うように言われた。
上下に動かすだけだが、今の私には拷問にも近い痛みがある。
ただ、このリハビリ次第では自然治癒する例もあるとのことで、大きな音とともに折れた骨が元に戻るそうな。
折れたと言っても、もともと激しい圧力が眼球にかかるとそれを守るために骨側が折れるようになっているらしい。人間の身体ってスゲー。
なので、元に戻るというのも骨がくっつくとかではなく、そもそもの位置に戻るだけという事らしい。
あと、転倒の影響で全身が筋肉痛。
首も軽く捻挫していて、とにかく動かすと痛むので鬱陶しい。
しかもこんな時に限って、仕事も山盛り。トラブル発生。
やっぱりこういう非常事態になると考えます。
今の私には代わりがいないんだという事を。
そして、自分が痛いだけじゃなく悲しむ家族もいるんだということを。
という訳で、何事も面倒クサがらない事と自転車通勤は当分自粛するという事にしました。
まぁ酒も運動も血圧を上昇させて炎症を引き起こすという事なので禁止されているので、自転車通勤とかそもそも出来ないんですが、健康でいる事、事故に遭わない事というのも私のような存在には大事な仕事の一部なんだと思い知りましたので当分は電車で通勤します。
ヘルメットは転倒の衝撃でヒビが入って、シェルが浮いてしまった。
見苦しいので載せないが、自転車にも血痕が。
ホイールは当然歪んでしまった。
いろいろな意味で、たった数秒の手間(止まって手でライトを点ける)を惜しんだために支払った代償の大きさを知る。
聞くと、嫁の友人の旦那さんも自転車通勤で鎖骨を骨折して手術したそうな。
いまでもボルトが入っているので車で通勤しているとの事。
自転車通勤している人は、くれぐれもご注意を。
とりあえず後ろに車が走ってなくてよかったですw
2 Responses to 【転倒】面倒クサがる事の代償は大きい【骨折】