一般の参加もOKとの事で、行ってきた。
http://committees.jsce.or.jp/kikaku/node/65
四ツ谷にある「土木学会」と書かれた建物に入って受付に向かうと、サンドイッチと飲み物が支給されました。
トークサロンというのは初めてだったが、ビールとかも置いてあって、ざっくばらん加減が垣間見えました。
講堂でお茶を飲んで時間になるのを待っていると、おもむろに藤井先生が登場されました。
いつも本で読んだりYouTubeで見たりしていたのですが、「ここだけですよ。」と言いつつ繰り出されるトークはもう何と言うかまさにエンターテイメント、「芸」の域。
笑い、怒り、悲しみ、憂い、様々な感情を爆発させながら自身の強靭化論にまつわるお話と、門外不出なトーク(口外無用との事w)は時に笑いあり、時に罵詈雑言を織り交ぜながら昨今の経済・政治・思想・歴史について展開され、これはマジで来て良かったと思った。
特に維新の会についてはそのあまりの稚拙さと危険性からか、憎悪に似た感情を顕にされていて、真剣さと万が一にも政権を取るような事があった場合に想定される亡国の危機感を感じました。
ただ、危機感と言っても維新やその取り巻きに限らず、それを伝えないマスコミや知ろうともしない知っているが知らぬ顔をしている国民にも怒りを感じているようでした。
至極同感です。
お話の中で特に印象的だったのは、「経済合理性や市場原理に任せればうまくいく。だから政府は小さい方が良い。」系の市場原理主義についてのお話だった。
公共事業は渋々認めるが何かと民間を絡ませたがる人(チチナカさんとか)や、地方に権限や財源を分散させて自由にさせればうまくいく系の話には歴史や文化の概念が抜けていると。
キーワードだけ書くと、以下のようなもの。
- アニマルスピリッツ
- ガバナンスとマーケットの関係
- PFI
- 支持者こそ国賊
本では散々読んだが、実際にお話を聞くと心髄への入り方が違いますね。
きっとこれからこういう風に直接お話しを聞ける機会というのも増えてくるような気がします。
経済・政治・歴史の事を考えるのがほとんど趣味になってしまった私にとっては、失礼なのかも知れないが、京大の学生でもないのに貴重なお話が聞けるというのは本当にラッキーだなと思ったのでした。