YAMAHA FG-170(1972)

Posted by yonezo in 日記 | Leave a comment
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たんこさんからビンテージギターの話しを聞くにつれて、実際の所、音ってそんなに変わるのだろうか?と疑問には思っていて、木材の経年変化(主に乾燥)による音質の変化があるならば、別に名機と呼ばれるような高価なビンテージでなくても、状態の良いギターならば(使用木材の特性を除けば)、少しは良い音なはず…。

という妄想に基づき、ヤフオクを徘徊する日々。

で、たんこさんが「試しに誕生年のギター買ってみれば。」と言っていたのを思い出し、それは音がどうこうではなく、メモリアル的な意味で古いギターを買ってみればどうかという事だったと思うんだが、そんなわけで1972年製のギターを探していた所、丁度

国産ビンテージ

というジャンルがある事を知り、しかもヤマハのアコースティック・ギターならば、それほどプレミアも付いておらずに買える(というか、単なるオールドギター)という事を知り、ヤフオクを見てみると、大量に出品されてます。

中でも、ヤマハのFGシリーズというのが、1960年代くらいから大量に生産されていたようで、沢山出品されています。

値段もビンテージとは程遠い数千円とかから買える状態なので、そこで1972年製のギターを狙っていました。

と、丁度ボディの形も好みな(マーチンのOOO-28みたいな)小ぶりのボディで、状態も良く、出品者による調整も行われているというブツを発見。

評価も良かったので、ちょっと予算オーバーでしたが落札してみました。(嫁さんには内緒)

13800円でした。

モノはFG-170というギターで、型番が表す通り、当時は17000円で販売されていたようです。

YAMAHA FG-170
グリーンラベル
ヘッド:音叉ロゴ
シリアル:2042××××
表板:スプルース
サイド&バック:マホガニー

 

年次統計によると、1972年当時の大卒初任給は52700円。現在の157052円に相当。

157052 * 17000 / 52700 ≒ 50661.9

現在だと、約5万円のギターという感じです。初心者向けギターですね。

 

で、昨日到着したので、早速弾いてみました。

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何だか、このボディのフォルムにセクシーさを感じる私は変態でしょうか。

 

製造されてから40年以上もこの世界を彷徨っていたとは思えないほど、小傷も少なくネックの反りも無い。

キレイな状態です。ずっとどこかに保管されてたのかも知れません。

ただ、相当弾きこまれたのか、元々ヤマハのフレットがそういう形だからか分かりませんが、ほぼまっ平らなフレット。

でも、ビビリが無いのが不思議だ。

弦高も極限まで下げられて調整してあって、大変弾きやすい。

というか、1弦などは低すぎて、小指が見失うw

 

持ってみると、ネックは太い。でも立って弾いてないからか、それほど弾きにくいとは思わないレベル。

そして、古い家具のような、何とも言えない饐えた臭いがする。

ボディを振ってみると、中から「カラコロ…」という小さな音がする。

まさか、中で部材が取れかけてる!?

と一瞬不安になったが、よく見ると

変色してカチコチに固くなった輪ゴムが入っていた。

何か、このギターが過ごしてきた時間の流れを感じさせます。

 

で、肝心の音ですが、そもそも初心者用ギターという事もあり、良い木材は使われていない模様。

私には残念ながら、これが良い音なのかどうかというのは判断出来ないが、変ではないと思います。

ちょっと、今度どこかで思いっきりかき鳴らしてみないとです。

まぁこのギターを使って人前で演奏するとか、そういう事は無く。単に同い年のギターを眺めつつ己の人生を振り返りながら爪弾きつつ酒でも飲めればいいかなと。

せっかくの邂逅なんで、大事に付き合って行こうと思います。

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