UCI規定無視の痛快TTバイクをSPECIALIZEDが発表か、これは始まった予感。

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自転車乗りには周知の事だが、自転車競技(正確にはツール・ド・フランスなどのUCI:国際サイクリング連合が規定しているレース)では、市販されている自転車しか使っちゃダメとかの意味不明なルール等が多数存在する。

そのため、ツール・ド・フランスなどの大きなレースに機材を投入して宣伝・広告を行いたい企業は、自ずとまずは市販できるスペックである事と、UCI規定と言われる悪しき平等主義的なルールに沿った機材開発を余儀なくされてきた。

※多分、体格やチームの資本力に関係なく競技できるようにという意味だと思うんですが

 

意味不明な規定の中でも、フレームの形状や乗り手の姿勢を制限するようなセッティングの規定は、競技用自転車を設計するエンジニアのみならず、当然選手からも不評で、毎年のように意味不明なルールに振り回されたというニュースを聞く。

今年などはサドルの水平だかのルールが突然に追加されて、出走直前にセッティングを修正しなければならない選手が続出するという事態まで発生した(らしい)。

過去にはグレアム・オブリーのように、アワーレコード(トラックを1時間でどれだけ走れるかを競う競技)世界記録を、記録更新後にUCIが後から追加した規則で無効にされてしまうという暴挙もあった。

この事件は映画にもなって、相当なインパクトがあり、その後選手からは「やっても後付のルールで無効になるんなら、やる意味あんの?」と言われて参加選手が減り、人気競技だったのに完全にツール・ド・フランスなどのロードレースにファンが流れてしまうという事態も起こっていたようだ。

 

UCIの規定はツール・ド・フランスなどの世界最高峰のレースを走る最新バイクが、金を積めば一般人でも所有することができるという意味ではF1やオートバイのレースとは違う恩恵をユーザーが得られるという点で、必ずしも悪い事ばかりではないのだが、やはり世界で戦う一流の選手には制限とか出来るだけ取っ払った中で、究極の空力や素材を駆使した自転車で走って欲しい、そういう走りが見たい、エンジニアには開発費や規定の制限なく究極のバイクを作って欲しいというのはある。

で、もうこのUCI規定というのは悪法だけど仕方ないよね的な空気だったんだが、大手SPECIALIZEDがやってくれたぜ、この野郎。

ニュースを読む限りでは、「俺らやっぱり速いバイクを作りたいわけ。なんでUCI規定とかもう知らんから。自由に作ってUCIの関与しないレースで走らせてUCIの規定が糞だって事を証明してやるから、見てろよこの老いぼれどもめが。」的な事を言っていたかどうか知らないが、そういう事言ってたのかなというのが想像できて痛快だった。

完全にマニア向けのバイクだが、トライアスロン人気に火が付いて市場が形成されればロードバイク向けに作る必要も無くなって、UCIもそのうちに見直すんじゃなかろうかと淡い期待を抱きつつ今後の他社の動向に注目である。

 

スペシャライズドShiv 内蔵型給水システムを採用したトライアスロン専用TTモデル

UCI 規則

「UCI規定無視の痛快TTバイクをSPECIALIZEDが発表か、これは始まった予感。」への4件のフィードバック

  1. uci規定は悪法でもなんでもないですよ。他のスポーツでも同様(野球のボール、バット、サッカーボール、スキー板等)ですが、単なる競技ルールのひとつです。uciのルールに従う競技以外では、自分の乗る自転車は、好きにオーダーメイドできますからuci規定に関係なく楽しんで構いません。そんなことより、国内法規に適合した自転車に乗ることを考えてください。前照灯(明るさなど)、ベル、反射板など、きちんとしていますか。ブレーキはちゃんとしていますか。こちらが大切です。実際、uci規定にあてはまらない自転車は、普通にたくさん売られ乗られています。

    1. コメントありがとうございます。
      悪法かどうかはそれぞれの主観によると思います。実際、自分の残した記録が後から決められた規定変更により無効となったらどんな気分だろう?というのは想像に難くありません。
      野球でもサッカーでもスキーでも「使用される機材は市販されなければならない」というような規則があるという事でしょうか?各競技でもそれぞれ意味不明な規則があるとは思いますが、このエントリでは、あくまでも仕事として走る人達、メカニックの人達からすれば、「なんで自転車メーカーの縛りを受けなければならないの?」という気持ちなんだろうな、という事を鑑みた上での発言だという事を汲み取って頂ければ幸いです。

      また、UCI規定の話と公道を走行する自転車の国内法規の話とは全く別問題です。
      限られた道路上にのみ適用される競技ルールと公道でのモラル・法律の話しを混同するのは、「野球選手が表参道をバットを振り回しながら歩いている」のを注意するようなもので、競技ルールとは別問題です。

  2. はじめまして。
    UCI規定について調べてて、お邪魔したのですが、「じじい」さんのコメントとか興味深かったもので。
    内容は正論そのもので異論をはさむ余地はないのですが、個人的に納得できない点があるのも、またレギュレーションというものだと思います。
    yonezoさんはUCIルールでワールドクラスのレースが運営されている現状への疑問を呈されているのであり、一般のサイクリストにとっては関係がない(あるとすれば、将来手にする自転車がどうなっていくかくらい?》ものでしょう。最たるものが記録抹消事件でしょうね。これは僕も納得できていません。
    その昔、イノーが乗ってた初期のエアロロードなんか手作り感満載のワンオフものでしたが、あんなのも出てくる余地は今の規定ではありえませんよね。それは残念なことだと思います。
    ちなみに、年甲斐もなく地元の市民レースに出ることがあります。厳密にUCI規定に照らせばハンドルが低すぎ、サドルの角度も怪しいですが、ざっくりした車検なのではねられてません。

    1. ラリィさん、コメントありがとうございます。
      純粋に「ツール・ド・フランスもF1のようになればいいな」と思っていたので、このようなエントリを書かさせて頂きました。
      あくまでも自転車や機材についてですが。

      安全性を保証するための規制なら仕方ないとは思いますが、選手のポテンシャルを拘束するような規制って、なんのため?って感じですよね。
      どうしても政治的な胡散ククサが臭ってきます。

      選手もそれに対して、よく文句も言わずにやってるなーと。
      でもそれも含めてプロの自転車レースというものなんでしょうね。

      ちなみに、私も自転車レースに参加していましたが、UCI規定なんて考えた事も無いですw

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