僕の仕事はシステムエンジニア。
企業などのコンピュータシステムを構築するのが本来の僕の仕事である。
しかし、最近は部署毎の小さなツールばかり作っている。
それも企業のシステムに比べれば、至極単純な機能しか持たないツールばかり。
こう書くと「楽な仕事してるな」と言われそうだが、確かに楽だ。(笑)
同僚は、僕の作っている物の何十倍もの規模のシステムを何ヶ月もかけて構築している。
面倒くさい仕事も何十倍もあるだろう。
最新の技術も取り入れて、知識も技術も僕なんかの何十倍もある。
正直、今の派遣先を離れるのが恐い。
今の派遣先ではシステム技術者が皆無なので、重宝がられているが、
果たして僕はそれほどのものなのだろうか?といつも考える。
大した事の無い技術を、さも「これは長年の経験の積み重ねです!」みたいに
話したり、昨日今日始めた初心者に偉そうに教えていないか。
ぶっちゃけた話をすると、僕の知っている事なんて、そこらの高校生でも
知っている事なんですよ。ひょっとしたら中学生でも知っているかも。
ただ、今は周りがそれを知らないだけ。
よく、冗談で「僕は口だけだから」って言うけど、これホント。
己惚れているのも十分分かってる。
そんなんだから、ちょっとした事で自信を失う。
「やっぱり、この仕事は俺には向いてないのかな・・・」とか。
でも、そんな事を思いながらも4年が経った。
自分に自信を持て、と言われるが僕は僕の価値が知りたい。
給料の額でもなく、身分でもない、等身大の価値を探す日々である。