著者は56歳で見た目30代、体内年齢は20代をキープしているらしい。
本に載っている近影も、たしかに若々しい。
書いてある内容は医者らしく、専門的な用語もあるが、比較的わかりやすい。
既知の事柄が多いとも言えるが、読んでいて面白いです。
要点は以下。
- 食事の量を40%減らすと1.5倍長生きする事が証明された。
- 延命遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化させるのは「飢餓」と「寒さ」なので、そういう状態に置くようにすると、健康になる。
- 飢餓状態にある国々の出生率が高いのは、そのせいである。
- 内臓脂肪が燃焼するさいに出す「サイトカイン」は自己と外敵の区別がつかない。
- 昼寝(15分以内)はしたほうがよい、食後に眠たくなったら寝るべき。
- 成長期の子供や閉経前の女性で血糖値の下がりやすい人は一日一食では持たないので、三食食べるべき。
- 喉が渇いたら飲めばいいし、お腹が空いたら少しは食べてもOK。
- コーヒー、お茶、サプリメントはNG。ごぼう茶最強。青魚最強。江戸時代の日本食最強。
- 魚は頭からしっぽまで、野菜は葉から根っこまで全部食え。
- 糖分(砂糖)は糖毒性があり、塩は血圧を上げるのでNG。天然塩もいらない。
- 寝る時間は夜の10時から午前2時をまたぐようにする。これ常識。
- 朝起きてすぐに水を飲む、スポーツは健康に良い。は幻想。心拍数を異常に上げるのはやめて、とにかく歩け。
- 心臓に癌が無いのは、終末分裂細胞でできているから。どんな動物でも一生に叩く鼓動は20億回。鼓動の無駄遣いはNG。
- 風邪の時は薄着になって身体を冷やすべし。「体温をあげて健康になる」は嘘。
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男性は女性と異なり、自分が生殖の対象であることを自覚するような環境にいると寿命が延びる。
- ウィルスは身体を攻撃しない。するのは外敵とみなすサイトカインのせい。
以上、かなり端折って書いたので、いくつか突っ込みどころもあると思いますが、内容は面白いです。
ただ、閉経前の女性でもないし、子供でもない私ですが、自転車とかやってるとさすがに一日一食では死にそう。
まぁそういう人は遠慮なく食え、さもなくば心拍数を上げないようにしなさいという感じ。
あと、昼飯抜いて空腹になってみるのですが、冴えるどころかどうしても頭が朦朧としてきます。
これはひょっとして私には延命遺伝子が無い、新人類という事なのでしょうか。
しかしまぁ、なんだ。
一日一食で食いたい時に食って、眠たくなったら寝るとか、モロに独身時代の土日の過ごし方だわ。
かなり身体に悪いんだろうなぁと思っていたのに、金が無いから粗食になるし、金が無いからバスは使わないし電車乗り過ごしてもタクシー使わずに歩いて帰るし、今思えば健康的な事が多かったんじゃないかと思う。
不健康と思われていたものが実は健康的で、健康的と思われていたものが実は不健康もしくは効果なし。
そういうのって、溢れかえっているなぁと思ったのでしたー。
昨日、テレビでGACKTも一日一食だって言ってたなぁ。健康になるためじゃないとは思うが。