ギターメンテからのゆるふわ演奏会へ

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まだ若干気怠さは残るが、本日は先生主催の「ゆるふわ演奏会」があるので、その準備です。

とりあえず、本日は長年連れ添っているヤマハのセミアコで行こうと思い、弦交換&フレット磨きです。

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ヤマハのAEX-500ですね、プログレの時に購入したギターですが、まだ持ってます。

セミアコっぽくもあり、だけどソリッドのようなボディの薄さもありで、アコギ弦でもエレキ弦でも、どちらでも行けるという両刀使いなギターで、大変便利。

ただ、もう10年以上も放置状態なので、フレットは錆びてはいないが、苔のようなものが発生してます。(それは錆だろうが)

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ちょっと見苦しいし、ほとんどフレット磨きが目的化してる感じもしますが、それほどフレット磨きはビフォーアフターが明瞭なので、やってて楽しいという事もあり、やっちゃいます。

もう何度も行っているので、サクサクと。

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マスキングして、グイグイ磨くこと約30分。

全フレットを磨き終わると、明らかにリフレッシュされて、ほとんど新品の輝きです。

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でもって、指板はレモンオイルでフキフキ。

その後、ボディもフキフキしてあげます。

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ほとんど使ってないためか、かなり状態は良いと思います。

とりあえず、今回もアコギ弦を張ります。

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ピックアップも磨いたら、黄色いヤニのようなの(塗装?)が取れてしまった。うーむ…。

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やはり、フレットがつるつるだとサスティーンがナイスな感じになりますね。

弦も新しいと、明らかに弾きやすい。

練習も楽しくなるってもんです。

で、しばしアドリブの練習など行い、嫁が仕事から帰ってきたタイミングで出発です。

 

そういえば、最近これ見てます。

かなりのボリュームで、まだ全てを見てはいないのですが、いま先生に習っている音楽理論的な部分と被る部分もあり、興味深く見ています。

ただ、最初の方はいいんだが途中から段々と内容が高度になっていって、オルタードスケールとかリディアン7thスケールとか、マイナースケールとか、その辺りから難解になってきて、睡魔に勝てません。

実際に弾いて耳と指で憶えないとですね。

これ、使いこなせるようになったらようやく中級を卒業できるのかなと思っております。

 

で、時間なので出発。会場は綱島です。

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この看板がすでに「ゆるふわ」感をそこはかとなく醸しだしております。

ただ、店内に入ると、何か虎の穴的な空気がしていて、人でごった返しています。

先生の生徒さんなのか中学生くらいの女の子もいたりします。

 

で、おもむろに演奏会がスタート。

キーボード、ベース、ドラム、そして先生のギターがサポートしてくれて、曲ごとに演者が入れ替わるという感じで進みます。

私も、数曲参加しました。

 

皆さん、上手いですが、やはりこの場は緊張するんですかね。

普段、音たいむでバリバリ弾いている兄弟子のKさんも少しミスっていたようです。

まぁ、演奏した曲が先生の曲で、難しいという事もあるのでしょう。

しかし、なぜか私はそれほど緊張もせず、普通に弾くことが出来ました。

まぁ、あんまり大した事はしてないのでw

あとは、隣に先生がいるという安心感が大きいかも知れません。音たいむではこうは行かない…。

 

で、下は小学生から、上は…私よりも年上のベテランまで、いやー年齢層が幅広い。

曲もいろいろで、小学生がニルヴァーナの曲を弾いた時は、さすがに唸りました。

数年後はどんなギタリストになるのか楽しみですね。しかし凄い。

 

そして今日は、先生が事ある毎に言っていた言葉が身にしみました。

「上手くなりたいなら上手くなるという強い気持ちが無いとだめ。」

「基本・基礎が大事。」

ギターに限らず、ですね。

 

俺が「ジャズを弾ける」と言える日はいつなのか。まだまだ覚えることも身につけることも膨大に存在する。もっともっと練習しなくては。

でも、楽しんで続けていきますよ。

 

先生、今後共宜しくお願い致します。m(__)m

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風邪の原因は夜遊びじゃなく-DB最適化地獄

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確かに疲れが溜まっていたのかも知れないが、築地では普通に食べて、その後もワイン空けたりしてたので、遅くまで遊んでたから風邪引いたってわけじゃないと思うんだが、遠因ではあるかも。

なんだか、最近眠れなくて、大体4時間くらい寝ると目が覚めてしまう。花粉症だからなのかな。あんまり自覚症状は無いんだが。

 

で、築地に行った次の日。

ちょいと仕事でもと思って、ひさしぶりに自転車で事務所まで行ったんだが、「今日は何も無いだろう。早く帰ろう。」と思っていたら、サーバからアラートが。

「HDD容量がそろそろ危険だよー。」との事で、見てみるとDBサーバがwarning発してます。

まぁ、DBサーバは担当じゃないし、ログインも出来ないしーと思ってたら、対応を依頼され。

Webサーバは、まぁログ・ファイル消すとか、その程度で解消してたんだが、DBサーバとなると、どうして良いものやら…。

という事で、恒例の備忘録。

 

まずは、ファイルの調査。

サーバ上のどのファイルが巨大に膨れ上がっているのか?を、とりあえず調べます。

とは言え、大体どの辺のファイルが圧迫しているかというのは、何となく把握は出来ているので、「見つける」というより「確認する」という感じ。

du -h --max-depth=1 /

これで、辿って行けば、「あー、こいつだな。」となるでしょう。

参考:Linuxサーバがディスク容量不足になった!何か消さねば!ってなった時にどう対処するか

上記サイトには、もっと便利な方法も記載されてます、ありがとうございます。

 

でもって、webサーバなら大抵はapacheが残すログファイルとか、アプリケーションが残しているデバッグ用・各種ログ・キャッシュなどのファイルが原因なので、不要なものをバシバシ削除もしくはバックアップしていきます。

ただ、DBサーバなので、そうもいかない。ただ今回はMySQLなので、何か良い方法は…と調べていたら、MySQLもログを吐くらしいとの事。しかもローテートの設定をしていないとGBクラスの巨大なファイルに成長するとの事で、それを確認します。

で、そのファイルは何かと言うと、「slowログ」というファイルらしい。

処理に時間がかかったSQLをログとして残して、後から調べられるようにするという事らしい。

しかしですね、今まで見たことも無く、そもそもサーバにログイン出来なかったので、これは必要無さそうですよ、実際。

本当は、マメにチェックしてチューニングやら行うべきなんでしょうが…。

という訳で、まずはその「slowログ」の場所を確認。

my.cnfへの確認と、DBへの確認の2つの方法があるようです。

$ cat /etc/my.conf | grep slow
slow_query_log=ON
slow_query_log_file=/var/log/mysql-slow.log
long_query_time=0.1

 

mysql> show variables like 'slow%';
+---------------------+--------------------------------------+
| Variable_name       | Value                                |
+---------------------+--------------------------------------+
| slow_launch_time    | 2                                    |
| slow_query_log      | ON                                   |
| slow_query_log_file | /var/log/mysql-slow.log |
+---------------------+--------------------------------------+

という訳で、「/var/log/mysql-slow.log」を確認します。

なーんと、DB起動時から放置されていたのか、20GBに成長しておりました。つか、こんだけ成長するという事は、そもそも…という気もするのですが、今はそれは置いておきます。

で、とりあえず、こいつを削除…、と思ったんですが、先にローテートを調べます。

参考:MySQL の slowlog を logrotate する方法 

これで当面は大丈夫でしょう。ありがとうございます。

で、slowファイルの削除ですが、rmとかじゃなくmysqlのコマンドでflushするそうです。

mysqladmin flush-logs

こんな感じです。

すると、ファイル容量が激減し、HDD容量が増加。一気にwarningが消えました。

ただ、ですね。今回はこれで解決とはならず、レプリケーションしているので、マスタだけではなくスレーブ側も同様の操作を行う必要があるみたいなんですが、残念ながらログインできるのはマスタ側のみ。

という事で、スレーブ側のslowログは操作できないので、スレーブ側のwarningは出たままとなっています。

仕方ないので、次にテーブルの容量を調べます。

これはphpmyadminでも見ることが出来ますが、SQLを打って確認する事も可能。

select table_name, round(data_length/1024/1024, 2) as 'data_size(MB)',
round(index_length/1024/1024, 2) as 'index_size(MB)' from information_schema.tables
where table_schema='[DB名]';

ザーッと出てきますが、まぁ大体はどのテーブルが怪しいか分かってます。

で、そのテーブルを見てみると…まさかの130GBオーバーw

どんだけ巨大なんだw

という訳で、このテーブルをなんとかすれば、大幅にHDDの容量を稼ぐことができそうです。

しかも、このテーブルのデータって、残しているだけで、ほとんど使われてないログデータという…。

ただ、130GBというビッグサイズなので、ここから泥沼にハマることになります…。

 

まず、単純ですがダンプして外に出してしまおうと考えました。

mysqldump -u root -p -t [DB名] [テーブル名] | gzip > hogehoge.gz

こんな感じです。ただ、これは通常の数GBとかのテーブルなら有効かも知れませんが、130GBだと無謀の一言に尽きます。

実際に、それー!って感じで実行すると、生成されるダンプファイルがHDDを圧迫し始めます。

更に、ダンプの処理が内部的にどうなっているのか分かりませんが、DBの機能がほぼロックされた状態で、SELECTから何からの操作が事実上ストップします。

当然、load averageの値もうなぎ登りで、稼働中のDBに対して行うのは無理と判断しました。

ちなみに、where条件を付けて実行する事も可能です。

mysqldump -u root -p -t [DB名] [テーブル名] –where ‘status = 1’ | gzip > hogehoge.gz

ただ、これでも130GBの巨大なテーブルに対しては無力。というか、ほとんどどんな操作をするにしても極端にサーバに負荷がかかる状態です。

気軽な気持ちで最適化など行おうものなら…。

 

で、ここまで試行錯誤しながら既に深夜です。

私思うに、この作業で無理したのと、各種数値の増減やアラートの頻出によるストレスが風邪の原因だと思っておりますw

 

で、最終的には「もう無理!一気に解決は無理!」という事で、担当の方に泣きを入れ、おまけにこれは「ちょっとやっといて。」程度の作業では無いという事を申し伝えさせて頂きました。

いや、DBサーバを舐めてました。

とりあえず、GW明けから再度突撃する予定ですが、小出しにダンプしつつ、小出しにDELETEして、ちょっとずつテーブルのデータを少なくして…という感じですかね。

ただ、MySQLの場合はDELETEしたとしても、削除した分だけのGarbageが残ってしまって、実質的な容量は変わらないという罠があるため(しかも迂闊に最適化できない)、数GBくらいのサイズになってから、最適化を行って、そこで初めて解決…となりそうです。

もうなんだか、ここまで苦闘しておいてなんだけど

 

一括DELETEしたい。

 

このデータいらないんじゃね?

という気分に…。

 

時間かかりそうだ…。

 

築地海鮮丼からのたまプラーザでミシュラン蕎麦

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前日、大森で飲んで4時に帰宅し、8時に起床し、フラフラで頭痛と戦いながらも(家族との)約束の地である築地へ行ってきました。

東京生まれの東京育ちなはずなんだが、築地は初めてです。

移転してしまう前に行っておかないと!という事です。

 

車の運転は嫁に任せて、食事も摂らずに口にバファリソを放り込んで出発です。

案の定、246の辺りで猛烈な吐き気が。まぁバファリソが効いてるという事なのでしょう。

GWという事もあり、スイスイと到着です。

日曜は場内はお休みとの事だが、人はそれなりにいますね。

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人だかりが出来ててTVの撮影かと思ったら、マグロの解体のようでした。

そんなに珍しいのかと思ったら、群がってるのは外人さんばかりのようです。

 

で、駐車場も普通に停めれて、意外だなと。

とりあえず、プラプラと歩きながら定番の卵焼きを。

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おお旨そう!と思って、一口食べると、忘れていた吐き気が。

ただ、少しずつ食べているうちに不思議と食欲と共に吐き気が収まってきました。

この卵焼きには体力回復と吐き気止めの効果もあるのか!すごすぎる。

その後もフラフラと歩き回りますが、どこも同じような海鮮丼の店ばかりですね。

正直、どこも同じような感じに見えますが、とりあえず呼び込みはスルーして行列が出来ている店に入りました。

ただ、待ってる時に作ってるところを見てたら、咳するときに口を押えた手で、そのまま作業してたのを見てドン引きでした…。

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三色丼で900円。この内容で900円は安いかなと。

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美味しいです、ウニが普段食べられない感じだった。

ごはんは固め。

 

その後もフラフラと歩き回り…。

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近くの神社へ。

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息子は何を願うのか…。

その後、本願寺へ。

初めて来ましたが、なんか、荘厳ですごかった。

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広々としていて、見てて飽きないです。

しばし、ここで休憩させて頂き、その後少しお茶して帰ってきました。

そうそう、場外は市場が移転した後でも営業するらしいので、また機会があったら来ようと思います。

今回は日曜日でお休みのお店が多かったので、出来たら平日ですね。

 

で、夜はたまプラーザへ蕎麦を食べに行きました。

なんでも、ミシュラン一つ星との事で期待です。

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鴨ですね。

柔らかくて美味いです。

ただ、噛み切れないw

息子は1枚でギブアップしましたw

 

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そして鴨せいろ。

私、全く蕎麦には詳しくなく、蕎麦の旨さというのも分からないかもなのですが、正直これが一つ星の蕎麦なのかぁと思いました。

なんか、細くてボロボロ切れてて、こうなんというか「艶があってコシがあって」という感じではなかった。

昔、渋谷で食べた「へぎそば」はマジで旨いと思ったんだが、ここの蕎麦は真逆な感じだった。

蕎麦の世界は深いですな。

蕎麦湯は美味かったが、お茶がなくなった湯呑を見て「いまお茶お持ちしますね。」と言ったきり、待てども持ってこない。

それほど混んでもいないのに、なんだろうなと思った。

期待値が上がるって、こういう事ですね。

 

いやしかし、ここのところの暴飲暴食で腹がやばい…。

GWが終わったら、キャンプ行くぞ!

金魚さん、ありがとう。

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約8年飼ってきた金魚が、今日の朝見たら死んでいた。

娘がまだ幼稚園の頃に、近所のホームセンターで買ってきた金魚だった。

その前にも神社のお祭りですくって来た金魚がいたが、数年前に死んでいて、この金魚が最後の金魚だった。

 

思えば、最初は4cm程度の小さな金魚だったが、他の金魚とは性格がまるで違って、攻撃的な所があり、いつも他の金魚を追い回していた。

いつしか25cmの大きさになり、60cm水槽も狭くなり。それでも数年生きていた。

 

昨日は餌も食べずに、夜は底のほうでじっとしていた。

寝ているんだと思っていたんだが。

 

なんだか、会社作った頃に飼いだしたので、金魚の成長が会社の成長とかぶる。

まぁ会社の方は、それほど成長はしてないんだが。

 

買ってきた娘はほとんど面倒を見なくなり、金魚よりも後に生まれた息子が、たまに餌をあげていたが、この金魚は子供たちに何か残せたかな。

名前も付けずに飼っていたけど。

休日にボケーっと水槽の前の椅子に座って、なんとなく泳いでいる姿を見るのが好きだった。

 

金魚さん、長い間ありがとうございました。

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社会主義とは何か。

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なんでもそうですが、偏った制度、見方、基準は、その理想がどれだけ高邁なものであっても、「過ぎたるは及ばざるが如し」の状態になってしまう事が避けられない運命にあるような気がします。

現在の日本経済は、長年の「新自由主義」的な政策に大きく舵を振り切ってしまった結果、自由の名の下に過度の格差や諸問題が発生しているんじゃないかと、いろいろな人達が言っているわけですが、そんな中、あの三橋氏がブログや著書で「社会主義」というキーワードを出してきたので、「お?」っと思ったわけです。

社会主義って言ったら、一番に思いつくのはソ連、コミンテルン、マルクス、共産党、中国、北朝鮮、チャウシェスク、独裁、粛清、虐殺…とか、そんな単語ばかりで、全然良いイメージがありません。西側の国に生まれ育ったからだと思いますが、正直申し上げて、そもそも

社会主義って何だ?

と思ったのでした。

自由主義や資本主義の対極に社会主義や共産主義というものがあるとして、現在の日本が極端な自由主義、資本主義に偏っているせいで様々な歪みが生まれているのだとしたら、三橋氏の言うように「もう少しだけ、社会主義的な政策を取り入れてもいいんじゃないか?」という提案には、何となく納得できるような気がするのです。

案の定、「社会主義だなんて、やっぱりあいつはコミンテルン!」とか言う人もいて、逆にこれはちゃんと「社会主義」というものについての認識を持っておかないと、現状の混迷を解決するための手段は見えてこないんじゃないかと思ったわけです。

保育所が必要なのはわかるけど、そのために公共事業費を削減するとか、もう何を言っているのか分からない政治家の暴走を食い止めたい、無くしたいわけです。

もしかしたら、社会主義ってのは、それ自体はマトモな思想・制度であって、社会主義を採用した国家が崩壊したり、経済的に困窮しているのは、その国も西側の資本主義を採用した現在の国々と同じように、一つの思想・制度に極端に「振り切った」結果なのではないかと。

人間て、一つの主義・主張を採用すると、なぜか極端にそちらの方向へ突き進んでしまって、いわゆる「中道」「丁度良い所」というものにバランスできない生き物なんですかね。

 

そんな事を考えていた折、こんな本をamazonで見つけたので、読んでみました。

 

社会主義って言うと、条件反射的に「コミンテルン!」と叫ぶ人がいますが、そういう人向けの本かも知れません。

で、読んでみると、予想した通り、もともとは産業革命の結果、行き過ぎた資本主義で生まれた格差問題を解決するための手段として、マルクスやエンゲルスが考えだした制度という事らしく、欧州では社会主義政党も行き過ぎた自由主義へのカウンターとして市民権を得て、実際に議席を取ったり、国家元首を出したりしていて、「社会主義といえば反体制」というのは、世界的に見ても日本特有のものらしい。

著者もその辺について嘆いていて、日本で戦後、社会主義への認識、社会主義政党が偏向していく過程を「良くわからないままの欧米追随主義」「何がしたいのか意味不明」と批判しています。

なので、社会主義という単語それだけを取り上げて「あいつはアカだ!」というのは、まさに戦後日本の「よく理解していないままに欧米で流行している思想を追随してしまった結果、暴走して何がしたいのか分からない状態」の一部日本人と同じレベルではないかと思うわけです。

まぁ社会主義者=反体制というのは、「日本においては正しい」というべきかも知れません。

 

書中では、イギリスの産業革命から発する社会主義の発展と経緯が書かれていて、それ自体は至極納得できる内容です。
まさに当時も現在の世界と同じように資本主義、自由主義、経済合理性を追求していった結果、格差問題や労働問題が勃発して社会問題となっていたという事です。

そして、そういった自由主義的な政策-特に経済政策-は、必ずしも人間を自由にしなかったという事実も同一であって、むしろ、21世紀の世界は、資本主義に替わり得る対抗軸を探し求めているようにさえ見える。

当時、その対抗軸として生まれたのが社会主義思想だった。

 

以下、個人的にアンダーラインな部分を紹介。

社会主義とは、生産活動が私的な金儲けの手段と化さないよう、それを理性的な意思決定の下に統制することである。

決して、私有財産そのものを否定しているわけではない。

搾取から生まれた私的所有が非難されているのであって、正当な私的所有までもが否定されているのではない。

この辺は現在の共産主義国家による、不当な弾圧・抑圧によるイメージが、投影されているのかも知れない。もともとの社会主義思想というのは、あくまでも生産手段となる資産を共有財産にしようというもので、圧政や民衆弾圧のための思想ではなかった。

 

国家権力による統制を、国家権力による抑圧と混同してしまうと、社会主義の意味は理解できない。

なんでもかんでも、国家による規制を取っ払えとか、国家による管理は不要だとか批判するのは、そもそも社会を良くしようと思ってないって事ですね。

 

自由な労働市場は、あらかじめ不平等なものにならざるを得ない。

こんな事、はるか昔から人類が得ていた智慧なのに、未だに純粋自由主義を礼賛している人達が沢山いるという事実。

 

金儲けや私利私欲から開放された汚れなき理想郷など、この下界には実在しない。

マルクスの共産主義と伝統的な理想郷願望との混同は、21世紀になっても続いている。

フランス革命からソ連成立までの経緯についても詳細に書かれているようだけど、知識のない私にはちょっと難しい…。もともと労働運動から始まった思想の流れが社会主義国家の成立につながっていく…という事みたい。マルクスの考えていた社会主義とは異なるものだったって事かな。

 

世界で最初の産業革命がイギリスで起こった事により、世界の工場としての地位を確立したが、そのことによって、実際に生産活動を担う人々が豊かになったわけではなく、むしろ困窮していった。

歴史的事実に照らせば、自由や人権といった減速が浸透するに連れて、貧困層は保護を失っていった。

王侯貴族の統治下にあった旧体制時代には、貧困層に対して、むしろ積極的な公的支援がなされていた。

固定的な階層関係の下で福祉的な制度を実施すれば、上から下への施しにしかならない。

福祉は人を怠け者にするといった、短絡的な発送を鵜呑みにしてはならない。そのような事態は、格差が固定化している社会のみに妥当する事だからである。

労働者階級の貧困が自己責任であったとしても、それに伴う弊害は社会全体に及んだ。

単に上からの支配を除去した所で、真の自由と平等は実現しなかった。

21世紀の先進国において、性別で雇用の機会に差があるのは、許しがたい差別であろう。だが、自分たちの時代の価値観で、過去の歴史を意味づけてはならない。雇用機会における男女の区別は、決して旧弊な差別の残滓ではなく、かつては女性解放の成果だったのである。

庶民層の女性やこどもは、その意志や希望とにかかわりなく、過酷な賃労働に従事しなければ生きて行けなかった。一連の工場立法(※1)は、そのような状況から女性や子供を解放する措置だった。
※1 主にイギリスで制定された、女性や子供の労働について規制する法律

1802年:徒弟の健康及び道徳法
1833年:一般工場法(9歳以下の児童の労働を禁止。16歳以下の者の夜間労働を禁止、労働時間を12時間に制限。)
1842年:鉱山法(成人女性の地下労働が制限)
1847年:工場法(成人女性の労働時間が一日10時間に制限)

資本主義は何らかの形で-程度の差が大きいにしても-政治機構の統制を受けていたことになろう。

当時のブルジョワジーが抱いていた「福祉への関心」は、あくまでも、世の中の仕組みや制度を変えること無しに、出来る限り私的な行為で貧困問題に対処することだったのである。慈善活動への支出は、そのための必要経費であった。

慈善組織協会は、貧困を、社会や経済の問題とは見なさず、個人の道徳的責任に還元していた。

 

もちろん、自由主義や資本主義によって得られるメリットは沢山あるが、その反面で利益追求を是としたために、失ってきたモノがあるという事ですね。

最後の方は小泉元首相の「自己責任」ブームを連想させます。

そして、一見、不自由な社会だと思われていた封建制度における主従関係も、貧困への「保護」という点については、労働者の貧困を自己責任などとは捉えず、「保護」や「援助」は支配層における文化として根付いていた事が書かれています。

そういった文化も、産業革命から勃興するブルジョワジーの要求によって、無くなっていき、同時に貴族などからの「保護」も必要ないという時代になっていく。

当然、こういった意見も「今の時代に生きている立場からの見方」なんだが、一概に社会主義的な社会制度も悪とは言えないし、その逆も然りだろう。

民主主義、自由主義、資本主義を採用している日本その他の国でも、程度の差こそあれ、社会主義的な制度は残されているわけである。

 

誤解を恐れず言うならば、大きく偏ったために、歪が出ているのなら、逆の思想について考慮してみるのは、バランスを取るために必要な行動なんじゃないかと思うんだが、どうだろうか。

【使ってみた】iReal Pro

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先日のレッスンで先生がオススメしていたんだが、アドリブの練習に役立ち、プロの人もコード進行を確認する時などにコッソリ使っているというアプリ。

「iReal Pro」

ってのを使ってみました。

とは言え、インストールして軽く使ってみただけなんで、徹底レビューとかは出来ないです。

 

とりあえず、先日のレッスンでAの3コードと、CM7とCm7の繰り返しを練習するように言われたので、延々とループさせようかと。

それだけなら安価なルーパーでも買えばいいんですが、このアプリは膨大な曲のデータがダウンロードできるらしく、いつか役立つだろうという期待があります。

しかも、最初から入っている曲を見てみたら、「Ballad」とか「Blues」とかの中に「Dominant 7 Workout」とか、完全に練習用のコード進行があったりして、おお!すごい!とw

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曲を選択すると、以下のようなコード譜が表示されて、必要であれば複製や編集が可能。

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しかもしかも、バッキングに合わせてコードの押さえ方が表示されます。

これはピアノとか、いろいろ表示方法が変えられるようで、便利w

しかも、コードブック的な機能もあって、すぐ調べたい時は便利かも。

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フォーラムに登録すると、膨大な量の曲データがダウンロード可能。

とりあえず「Jazz 1300」ってのをダウンロードしてみたら、ブワー!っとマジで1300曲がダウンロードされたっぽい。

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こりゃすごい。

ただ、コード進行だけで主旋律は流れないので、実際どんな曲なのかは分かりません。

 

エディットも感覚で出来ますw

基本、小節に対してコードを打ち込んでいくだけなので、記号の意味が分かってれば少し操作していれば、できるようになりますね。

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当然、テンポやキーも変更可能。

繰り返し回数をエンドレスにするやりかたが、今のところ分からない。

あと、バッキングパターンも、いろいろ選択できるので、ジャズっぽく引きたいとか、ロックでとか、ボサノバでとか、気分によって変えられます。

で、とりあえずCM7とCm7の繰り返しで練習してみました。

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単純に、CM7の時はCメジャー・スケール、Cm7の時はEbメジャー・スケール(Cマイナー・スケール)で、2小節ずつ切り替えて弾きます。

Cメジャー・スケールの構成音は「C D E F G A B」

Ebメジャー・スケールの構成音は「Eb F G Ab Bb C D」

なので、E→Eb、A→Ab、B→Bbが違っていて、コードが変わる時に、この音を強調してやると、アドリブにコード感が出るようです。

実際にやってみると、確かに面白いw

スケールをなぞってるだけでも、上手く聴こえますな。

しかし、実際の曲でCM7とCm7の繰り返しだけという事は無いので、アドリブを自由自在に弾けるようになるためには…。

曲中に出てくるコードに対して、この時はこのスケールが使えるとか考えながらやってるわけではないみたいなので、もう耳と身体が覚えてる感覚なのでしょう。

先生も、「耳が慣れてくると、指が勝手にそこに(コード感が出るようなスケールの音)行く」というような事を言ってました。

そこまで到達するのに、どれだけの時間がかかるのか…。

まぁ基本、楽しんでやれればいいよね。

ギターレッスン一回目

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ギターレッスンに行ってきた。
武蔵新城の駅は初めて降りたが、それなりに栄えてますな。
商店街とかいい感じです。

テクテク歩いて、先生のマンションまで。
自宅で教えているとの事で、お邪魔します。

部屋に入ると、何本ものギターと、DTMなデスク。
ギターは、ほとんどギブソン、フェンダー。
たんこさんのビンテージギターコレクションとはちょっと違う感じのギター達が並んでおりました。

少しの雑談の後、早速レッスンが始まりました。
とりあえず弾いてみてとの事で、3コードでアドリブを。
思ったよりも弾けますねとの事で、スケール、コードの理論的な話を。
circle of 5thとか、久しぶりに聞きました。

3コードのアドリブは、今まで好き勝手に弾いてたんだけど、約束事があるという話で、そうなんだーと。
まぁ、相手が4バース弾いたら、自分も同じ4バースで返すとか、相手のフレーズを聴いて、フレーズで返すとかそういう話。

アドリブも、コードを意識して。
複数弦の小技も、単にコードの構成音を弾いてるだけとの事で、目からウロコ。

3コードで、キーがAの場合、最初はA7から始めるけど、その場合はAマイナーだけでなく、Aメジャーでもいけるし、クラプトンなどはメジャー・スケールから弾き始める事が多いとか。
というか、メジャーマイナー混在で弾いて良いのかと、これも目からウロコ。使い方は難しそうだが。
Aマイナーはスケール的にはCメジャーなので、A7はCキーの時のVI7として扱ってる的な。

なので、Aの3コードでCメジャースケールを使えるのはA7が鳴っている時だけ?

という事はD7の時はF#メジャーが使えて、E7の時はG#メジャーが使えるって事なのかな。

 

あとは、CM7 Cm7の繰り返しで、Cメジャー・スケールとCマイナー・スケールを切り替えながら弾く練習。

それにしても、ちゃんとアドリブが弾ける人は、曲の進行の中でスケール・コードを把握しながら、アドリブとして成立、そして感動させるようなメロディを考えながら弾いてるんですよね。
ちょっと想像できないくらいの脳内高速演算処理という感じがして、到底自分には出来そうにないんですが、先生はそれも練習で何とかなると言ってました。

仕事がちょっと忙しくなりそうで、それに伴ってか分かりませんが、ちょっとイラっとする事もあり、新年度はどうなることやらな始まりです。

キャンプと自転車とギターのトリレンマ

Posted by yonezo in 日記 | Leave a comment

そろそろ暖かくなってきて、キャンプ熱が発病しかかってます。

同僚も山登りやキャンプが好きなので、話が盛り上がります。

今年の冬は薪ストーブを導入して、厳冬キャンプ行きたいっす。

その前に、土手珍の春キャンプを企画しないとだが、もうみんな忘れてるかなw

まぁどうせ企画しても、全員では無理でしょう。

 

先日、自転車の師匠であるKさんに久しぶりにあって話して、あーもう一度ヤビツとか走ってみたいなぁと思い始めてる。

なんか、(仕事以外に)やりたい事がありすぎて、心理的に身動き取れなくなってる気がする。

月曜は自転車、火曜は読書、水曜はギター、木曜はキャンプ、金曜もキャンプ、土曜は仕事、日曜は家族サービス。

こんな感じか。

たんこさんは、こんな感じをマジで実践してるからリスペクトですわw

 

で、今日は火曜日なので音たいむデーです。

毎月第3週はターナーBさんが出演するので、主に聴きに行く感じですね。

山崎のボトルも入れたので、今日はゆっくり飲むことにします。

 

店に入ると、今日は閑散としてますな。これが通常運転なのかも。

先月来た時は、普通に入ってて、その時に「今日は(こんなにお客さんいて)どうしたんだ?」みたいな事を言っていたので、まぁそういう事なんですね。

お客さんは、私を含めて3人ほど。

で、ターナーBさんの演奏に私ともう一人のギタリストの方が混じって演奏。

全然知らない曲だが、ソロ弾いてと言われ、適当に弾いた。

この時点で、演者が4人。お客さんが一人という状態。

高津の現実を見た気がした。

別に、このお店を盛り上げていこうとか、そういう気持ちは全然無いんですが、安定してお客さんが来るといいですね。

でも、お客さんによっては、静かに飲めるこういう店も良いのかも知れません。

ちょっと火曜日以外にも行ってみようかなと思いました。

【読んでみた】日本の歴史

Posted by yonezo in 日記, 書評 | Leave a comment

娘がマンガ好きな事もあり、昔から歴史マンガは社会科の勉強にも役立つという事を聞いていたので、昨年買ってリビングに置いておいた。

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まぁどうせ退屈とか言って、すぐに飽きるかなと思ったんだが、意外にも面白いと感じたらしく、特に飛鳥時代から戦国時代までの歴史が好きになったようで、何度も読み返していた。

で、私も昨年から少しずつ合間を見て読んでいたんだが、途中娘と同じように何度も同じ巻を読みなおしたりして中々最後まで読み切れてなかったんだが、先程ようやく全巻読了しました。

日本の歴史については、以下の本で直前にざっと読んでいた事もあり、マンガによって視覚的な情報も追加された事で大変楽しく読めた。

 

この角川のシリーズは、巻毎に描いている漫画家が異なり、重複して登場する人物でも異なる顔になっている事がある。

それでも、日本の歴史について大枠を把握するには十分な内容で、大人でも楽しめる内容。

ただ、最後の昭和時代~平成の描写については、これはどうなんだと思うような内容もあるが、まぁ仕方ないのかも知れない。

逆にそういう部分は大人が解説して補足してあげる必要がある。

あと、昭和からの解説は他の時代とは時間の長さが短いかも知れないが、情報量的には圧倒的なので、できれば2冊分くらいの分量にして欲しかったというのはあるな。

まぁそれをやってしまうと、マンガの領域を出てしまうのかも知れない。(小林よしのり氏のマンガのように)

 

このマンガを娘が読み始めてから、我が家では歴史クイズを幼稚園児の息子も交えてやるほどになった。

私は相変わらず年号が覚えられない…。泣くよウグイス…いい箱作ろう…、あと何があったっけw

 

こういう学習漫画は日本史の勉強や受験対策における概要の把握にも役立つと言う。

何より、年号をまる覚えするのではなく、その事件や出来事の経緯を説明できるようになるのが大きい。

そこから広がっていけば、自分が生まれた国に対する理解や愛着といったものが増していくように思うのです。

 

13000円で、家族全員がずっと楽しめる。

これはオススメです。

卒園2016

Posted by yonezo in 日記 | Leave a comment

卒園しました。

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3年間はあっという間…でも無いなぁw

年長になっても、朝グズる事があったし、4月から小学校で、もっと朝は早くなるのに、ちゃんと起きて行けるのかなぁ?

なんて考えております。

上の時もそうだったが、結局はなんとかなるんですが。

小学校に入っても、あまり勉強勉強言わず、笑って遊んで楽しく過ごしてくれたらいいなと思います。

 

幼稚園児なので、卒園しても本人は特に感傷とかは無いです。

ただ親は…。

私はものすごく涙もろいので、来賓や先生のお話は聞かないように外へ出ていましたね。

 

そして今日から春休み。

親としては若干憂鬱な短い春が始まります。